掲載艇は2003年モデルのヤンマーFX22BZ-IKセンターキャビン(ディーゼルドライブ艇)です。
ヤンマー船にオプション設定されている微速装置(マルチドライブ)が装着されており、低速でのトローリング(流し釣り)が出来ます。
ヤンマー船の最大の特徴は、ドライブがハイチルトになりチルトアップすると、ほぼ直角近くまで上がり、ベローズはほぼ全て、ドライブ本体の7~8割程度が水面から出るタイプとなる為、ほぼ船外機と同様に係留保管が可能となります。
エンジンは、ヤンマー製4JH3ーHTZY1 定格82馬力 MAXパワー90馬力が搭載されドライブはSZ111です。
燃費性能とディーゼルエンジン特有の低回転時からのトルクが強い出力特性に加え、燃料はガソリンよりも安価な軽油で、免税軽油を使えば更に安価に使える事はランニングコストを考える上で大変重宝します。
船舶検査証記載寸法で全長5.99m全幅2.23mとコンパクトで、初心者にも扱い易いサイズです。
ウォークスルーになっておりバウ(船首)への移動もし易いレイアウトですが、掲載艇はバウでの釣りはデッキ形状から、少し難しいかと思います。
思いのほか広いキャビンも有り、現在でも2~3名程度でベイエリア等の近場での釣りに適しています。
エンジンルームも小型エンジンなのでスペースに余裕が有り、整備性が優れています。
購入検討される場合のワンポイント注意、ヤンマー船全般に言える事ですが、ディーゼルエンジンが優秀な為、燃費を気にせず1日中エンジンを掛けた状態で使われる事も多い様で、エンジン使用時間が多い物も有ります。また、微速装置(マルチドライブ)付きエンジンは、微速装置を切らずに通常走行をするとクラッチを痛めてしまいますので、試乗して確認をお勧め致します。
また、ハイチルトのドライブは係留保管時等でチルト作動を頻繁行う為か、経年劣化して来ると冬場等にゴム素材が硬化し、ひび割れ等が出る事も有る様です。
但しメンテンナンスの面でも国内なら問題無く、部品入手・整備対応出来る環境かと思います。
特にこの年代のヤンマー船は、スタイリッシュな艇が多くなり、上架保管艇やマルチドライブ付きの艇は、大変人気が有ります。
個人・ボート業者双方からの問い合わせが多い為、売れ足が早く直ぐに行動に移さないと入手が難しい1艇です。
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