掲載艇は2006年モデルのヤンマーFZ25-GISは、ウォークアラウンドを持ったフィッシングボートと大きなキャビンを持ったクルージングボートの性質を兼ね備えた欲張りな1艇です。
広いキャビンには後部ドアが有りますので、耐候性や保管時の防犯にも優れます。
バウキャビンの中央に個室トイレルーム、左右に縦長に別れた仮眠スペースが有りますので、家族でのクルージングからフィッシング迄マルチパーパスに使用が出来る艇です。
ウォークスルーになっておりバウ(船首)への移動もし易いレイアウトで、掲載艇はバウでの釣りは2名程度、アフトデッキでも操船が出来る様になっており、3~4名程度が竿出しが出来ると思います。
ヤンマー船の最大の特徴は、ドライブがハイチルトになりチルトアップすると、ほぼ直角近くまで上がり、ベローズはほぼ全て、ドライブ本体の7~8割程度が水面から出るタイプとなる為、ほぼ船外機と同様に係留保管が可能となります。
エンジンは、ヤンマー製4JH3-DTZAY 定格95馬力 MAX115馬力にドライブはSZ161が搭載されています。
ヤンマー船にオプション設定されている微速装置(マルチドライブ)が装着されており、低速でのトローリング(流し釣り)が出来ます。
燃費性能とディーゼルエンジン特有の低回転時からのトルクが強い出力特性に加え、燃料はガソリンよりも安価な軽油で、免税軽油を使えば更に安価に使える事はランニングコストを考える上で大変重宝します。
船舶検査証記載寸法で全長7.19 全幅2.mで、初心者から上級者まで人気のサイズです。
エンジンルームも小型エンジンなのでスペースに余裕が有り、整備性が優れています。
ヤンマー船全般に言える事ですが、マルチドライブ付きですのでトローリング(流し釣り)で燃費を気にせず1日中エンジンを掛けた状態で使われる事も多い様で、エンジン使用時間が多い物も有ります。
また、微速装置(マルチドライブ)付きエンジンは、微速装置を切らずに通常走行をするとクラッチを痛めてしまいますので、試乗して確認をお勧め致します。
ハイチルトのドライブは係留保管時等でチルト作動を頻繁行う為か、経年劣化して来ると冬場等にゴム素材が硬化し、ひび割れ等が出る事も有る様ですので、係留艇は要確認です。
但しメンテンナンスの面でも国内なら問題無く、部品入手・整備対応出来る環境かと思います。
特にこの年代のヤンマー船は、スタイリッシュな艇が多くなり、上架保管艇やマルチドライブ付きの艇は、大変人気が有ります。
個人・ボート業者双方からの問い合わせが多い為、売れ足が早く直ぐに行動に移さないと入手が難しい1艇です。
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