掲載艇は1989年モデルのFX24B(オープントップ)船外機です。
船舶検査証記載寸法で全長6.33m全幅2.35mとコンパクトで、初心者にも扱い易いサイズです。
ウォークスルーになっていますので、バウへの移動もし易いレイアウトです。
オープンキャビンにTトップ仕様は、現在でも2~3名程度でベイエリア等の近場での釣りに適しており、未だに根強い人気が有る事から廃船にされず、中古艇市場に出て来ます。
エンジンはエンジンカバーはヤンマーのロゴが入っていますが、中身はホンダ製4スト75馬力(平成9年3月製造モデル)が装着されています。
購入検討される場合のワンポイント注意、製造モデル年式が昭和年代に近いの物は、多くが経年劣化が進んでいる場合が多い様です。
掲載艇搭載エンジンは、4ストエンジンでも初期のキャブレターモデルですので、長期間使用しない場合、キャブレター内のガソリンが気化してスラッジ化で詰まる場合が有っていて不調の場合が有ります。
キャブレターのオーバーホールで治るケースも有りますので、試乗をして状態確認が必要です。
また、この年代のホンダ製4ストエンジは、使用後にエンジン内の冷却通路を清水で水通ししない状態で、チルトアップして保管すると海水がエンジン内冷却通路に残り、電蝕を起こす事が有りますので要注意です。
掲載艇の様に、エンジンチルト作動に問題のにエンジンの下側を船底塗装されている様なケースは、係留保管中でもエンジンをチルトアップして保管していない証拠と思われます。
以上から、ショップ販売艇では全体的に商品化され再整備している場合でも、今回の様な仕様年式では格安で市場に出て来るケースも有ります。
現エンジンが壊れた場合、新しいインジェクション仕様の4ストエンジンに換装する事でバリューアップしますので、艇の乗り換えステップアップ時等でも、買手が見つかり易い1艇だと思います。
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